自分の人生の大きな転機へのリスタートだと言えば前向きに明るく聞こえるでしょうか。
カンザキサツキです。
幸せの真っただ中(とはいえ怪我まみれでしたが)だった日。
そのちょうど1年後の同じ日、家にはお巡りさんがきて、
命が危ないからと大阪に体だけ、犬を連れて帰った日。
それがぼくにとっての3月20日のすべてです。
そして、もう今日以降この話は辞めようと思う日、3月20日。
ぼくの家は、ほとんどぼくの独り暮らし時代の家財道具で暮らしていました。
そのまま住めなくなり、大阪に家を借りてすぐ次の仕事が奇跡的に決まりましたが、
家財道具も揃ってないだけでなく生活がままならず、寝ず会社終わってからバイトして朝を迎え、
寝ず仕事に行く日々は体はつらかった。
でも仕事に打ち込んだり、始発までみんなでご飯食べたり、
一人になる時間が圧倒的にすくなかった。
それがあったからしなずにいれたのも事実。やっと今の暮らしがあります。
今の家で暮らし始めてからの最初の2年は毎日暇さえあればぼくが悪いんだ、
と自分を責めるしかなく自然と湧いてくる涙を止めれませんでした。
結果角膜ボロボロです。角膜は再生しないのでみなさま気を付けて。
なんとかなんとなく生きていくに至った結論は、
家族をもう悲しませたくない、心配かけたくない気持ちと、
誰も信じない、誰とも一緒に生きないという考えの最終結論が、
誰の迷惑にもならないように波風立たず、生きていくという気持ちだけでした。
何もかもが灰色に見える人生に変わりました。
約束というものは破られる。有言実行という言葉ってこの世にはないんだと、何もかもが信じれない世界でした。
ただ、ただ、普通の幸せが欲しかった。
そしてなにより事実を受け止めることに時間がかかりすぎた。
自分の仕事に生きた人生の仕事以外の経験の低さを嘆くというか、
働いて働いて仕事しか知らない自分が心底アホだなと思いました。
信じるものは救われずバカを見るテンプレの体験をしました。
ちょこちょこと触れてきたことがイコールに繋がる人もいるかもしれないしいないかもしれない。
そして誰にも興味を抱かず、楽しいやうれしいとかより、
ただ生きていかなきゃ処理してくれる人に迷惑がかかるから生きないとと思って生きてきました。
ただ、今でもこうやって抱え込でしまう事があったり、
どうやって人と関わっていくべきなのか踏みとどまってしまう事も多い中で、
自分の結論は、恋だの愛だの物的な根拠のないものにうつつをぬかさず、テキパキ働き。自分ひとりで生きていく。ということ。
何か波のたつ出来事を受け止めてでも、
受け流してでもやり過ごせる心の余力はもう何年もないようで、
だいぶ努力はしてみたのですがその辺は回復しない様子です。
それでも自分のために生きる人生をちゃんと始めたいと思えるようになったので、
自分のワガママに生きてみようと思う、リスタートの日にしようと思います。
すべてを水に流すことはできないけど、ぼくのために生きよう。
灰色の人生を変えてくれた人たちに、さっちゃんが好きだとよいしょしてくれた人たちに、
今でも支えてくれる友人や先輩や家族に、感謝しながら生きる毎日。
そして、この1年ほど、コスプレやサバゲがきっかけでたくさんのお友達と思っていいのかな?迷惑じゃないかな?とまで言える関係の友達が増えました。
ああ、遊んでも、笑っても、泣いても、自分の感情を出していいんだなと思えるようになりました。
人の顔色をうかがうより、自分の心に素直に生きてみたい。
そういう自分でありたいと思うようになれました。
灰色の世界になってしまった自分に彩りをくれたのは間違いなく関わってくださったたくさんの人のおかげです。
再起じゃなくて、新しい自分でリスタートする日が今日でいたいカンザキでした。
いつか腹の底から笑える自分に戻れるのでしょうか・・・。
そして今日は、撮影会に出て初めてひとり泣きをした、事務所所属を辞めようと決めた日でもあります。
これからも、カンザキサツキをやんわりよろしくお願いします。
笑う門にはいつか福来たると信じてる。
もう今日からはどんなに込み上げてきても、3/20のことで泣かないと、決めています。