時に老けたなーと思ってみては、ちょうど10年前に戻れたらなどと、
あさはかに考えども10年で得た事がなきゃ
今の味は出ないと言い聞かせてみては酒を解禁してみてる。
ひとり酒は割と心と胃に染みて美味しく苦きものです。
最近更に成長し、ベランダで酒を飲むより暖かい部屋で、酒を飲んで
ソファで寝る幸せを覚えてしまいました。
この家に引っ越して来た時は何もなかったのに、
気がつけば、ソファやピアノ、カウンターテーブル・・・
生活感に囲まれて暮らしています。
人間らしく生きてます、カンザキサツキです。
周りから見ても汗と涙と鼻水をたしまくって体育会系に生きて来た自分です。
キラキラした世界に憧れたことが一瞬あったかもしれませんが、正直自分には全く面白味もなくて、
泥臭い人生の方がとっても魅力的で楽しい物になったと思います。
必要なものだけを買う!帰る!基本家と会社の往復が素晴らしい!
その中で汗と同じだけ悔し涙や鼻水を垂らしまくって拭きまくって来ていたと思います。
結果、キラキラした役職やオフィスでもなく、仄暗い場所で殺伐と底辺リーマンしていますが、無骨でたくましい大人になれたと最近自分を褒めちゃったります。
以前はベランダで一人反省会と称したベランダビールの人でした。
寒くても暑くても、それはベランダでポツンと寂しく暗い中のんで、寂しくそのまま寝ると言うだいぶだらしない生活ではありました。
最近まで家でゆっくりする時間もない人生でした。
最近寒さに更に弱くなった歳を重ねた自分に甘えつつ、
自粛と言う名の暇ができたので、ソファで飲んで
「あ、ぼくの人生ぼく的には面白くていい人生なんじゃないの?」
「ぼく、そこらの女性よりすこぶるたくましく雄々しく生きれてるじゃないの?」
「金はないけど!老けたけど!ぼっちだけど!悪くない!!」
って笑ってやり過ごす楽しさを覚え始めました。
研磨のされ方がだいぶ荒いし、どちらかといと当たって砕けていい感じに偶発的になったと言う具合かもしれないけど、悪くない、と思います。
10年前と比べて物理的に歳を重ねたけど、失ったものはあれど、得たものはとても大きい。
10年若ければ、と言うことはもちろん撮られるを仕事にするのであればいいのかもしれないけど、10年の積み重ねで得た味、匂い、温度変化は今だからあるわけで、
老けた!と、一言でシャットダウンするには
とっても惜しいと自己都合に解釈する時間が増えて来ました。
ぼくの中では結婚して幸せな家庭を築いて、と言うことがキラキラした人生だと思います。
自分には全く縁のない世界です。キラキラして見えます。憧れはします。
それと真逆に一人でいることを寂しいと思うこともなく、
与えられた環境でできる最善を尽くして全力全開に生きているぼくのことが、
ぼく自身が嫌いじゃない人生って割といいな!って思えるようになって来ました。
過去記事にも書いていますが、今だからある魅力と10年前のぼくはぼくだけど別の人ぐらい違うと思うのです。
自分が嫌いだった自分が、ここ数年そんなに悪くない、嫌いじゃないよって言えるようにすごく進化した。
人生、まだまだ捨てたもんじゃない。
キラキラ輝くことはないと思うけど、ゴツッとした石のような重たく居座れる自分を貫けたら、
自然と流れに流れていってしまったり、留まったりできる、
そんな自分でいれたら自分が満足なのだろうと思う最近飲んだら寝れるいいお年頃になったカンザキでした。