ついこの間の週末、祖母と会うことがありました。
不要不急ならぬ急を要して用があったので仕方ないです。
工事で停電するから夕方まで電気関係ダメならもっと早く言ってくれたら準備してた・・・。
それでも会えたことが嬉しかった。
カンザキサツキです。
帰ってきた祖母の手には、アベノマスク(未開封)がありました。
確認してほしいたくさんの郵便物と一緒に持ち帰ってきました。
祖母は今、何かあったらすぐ職員さんが来てくれるマンションに住んでいます。
同じ区画に系列の施設もあるため、先にアベノマスクがきっと届いた地区なのでしょう。
(5月20日現在、同じ街に住んでいますがぼくの家には来ていません)
聞けば今日や昨日じゃなく少し前に届いてたのことでしたが、
孫に見せてから開けないといけないと思っていたそうです。
いつもらったかは正確に覚えてないそうです。
孫(サツキ)が気を使って孫がポストにマスクを入れたのかなとも考えたようです。
前から「マスクが無いなら言ってくれ、なんとか持ってくるから。会えないからポストに入れるから」と祖母に電話で散々言っていました。
施設側のお願いで面会や遊びに行く、会うことを3月から許されていなかったのですが、
祖母は毎度「自分で縫えるし、施設からもらえるから大丈夫」と言っていました。
なのでマスクは自分ではポストに投函も、郵送も運送便でも届けていない状況でした。
散々祖母に
「知らない荷物は詐欺かもしれないから絶対開けない」
「誰からもらったか確認してから開封する事」
と言っていました。
結果、誰が入れたか分からないマスクの入った透明の袋から開封せずおいてあったそうです。
(もし孫が縫ったものや仕入れたものなら宝物にしなきゃとかそこまで考えていたようです)
見た目はしっかりきれいに縫製されたガーゼマスクでした。例のブリーフではありません。
写真を撮らせてもらえなかったのですが、SNSで言われているような乱雑なものではありませんでした。
むしろ綺麗に仕上がっていたように思いました。小さくもなさそうです。
皆様がSNSにUPしている長方形のいい感じのマスクが入っていました。
送り主が分からないとか、宛名が無いという不安が拭えなかったようなので、
「これは安倍さんがどのおうちにも2枚配るって言ったアベノマスクだ」
「 繰り返し洗って使えるマスクだから大事に使おう」
「国がばあばにくれたものだから、使って良い」
と話をしました。
そうするとどうでしょう・・・仏壇にとりあえず供えてしまいました。
そりゃそうだよね、総理大臣が国民に配るなんて戦争を生きた人からしたら、そうだよね。
普段テレビや新聞で情報を得ている祖母ですが、イコールにつながりにくいのは仕方のない事。
イレギュラーな出来事にパッと見てイコールに繋がらなかったようです。
これは高齢者だからという理由ではなく、突然の判断が鈍ったりすぐ理解できないことは誰にだってあります。
宛名が無いもの=自分宛では無い=詐欺かもしれない
これはぼくや母が日頃口酸っぱく言っているが故なのかもしれませんし、
事前に写真を印刷して、「これが届いたら、すぐ開けて使う事」と書いて置いておけばよかったのかもしれません。
ポストに勝手に投函される広告やDMでも無いイレギュラーなマスクという状況と合わせて、
テレビで見ているはず、新聞で知っているはずでも
批判ばかりが一緒に流れているので情報として整理しきれていない場合もあるのかも知れません。
ぜひ、別居の高齢家族がいる場合、これが届いたらどうするかを確認の意味を込めて、
わかりやすく再度感染予防の新しい生活様式について説明してもいいと思います。
勿論、中には説明が書かれた冊子が入っています。
冊子が入っているのでしっかり読めばわかると思うのですが、
今回の自粛生活開始時も「密」や、「ソーシャルディスタンス」
新しい事の内容が新しい言葉やカタカナも多く分かっていなかった祖母です。
慣れ親しんだ生活習慣を変更することは、年齢を重ねれば重ねるほどストレスも嵩むものです。
早く、いつでも一緒にご飯が食べれる状況に戻ってほしいカンザキでした。