家族介護を始め、今までの培ったものが音を立てて崩れていくと同時に、
自分が大変だ大変だと思って働いてきた施設や病棟は仕組みや利用者様、患者様がルールをご存知だからシステムが出来上がっているものという認識だったことに今更気づいた。
遅すぎるなと笑ってやってください。
何もかもが初めての毎日は、なるべくポジティブを声に出して家族みんなが明るくポジティブな方向を向けるように注力してます。
だからこそ、楽しさが仕事以上で難しいことばかりです。
カンザキサツキです。
今は以前の暮らしを取り戻した祖母は2ヶ月ほどの記憶が全くありません。
全く白紙の状況です。その記憶が呼び戻されることは無さそうです。
過ぎたことだからベッドの配置が変わったことなどの経過として話をしても思い出して!
とは言い難いしいいことなんもない。
本当に精神的にも肉体的にも祖母が死んじゃうんじゃって気持ちをなんとか持ち上げるのも大変でした。
一番は祖母がぼくのことをどなた?と言った時、涙が出る余裕もなかったけど正直辛かった。
ああ、もうばあばが自分のことを名前で呼んでくれないのかと思い悲しかった。
今は、仕事中だろうがなんだろうが電話かけてくるぐらいの勢いあるので、もう!!って思いながらも嬉しいばかりです。
祖母は以前から特攻隊長と家族の中で呼ばれるほどの自由人でアクティブの極み。
悪く言えば、いうことを聞かない人ですけどよく言えば自由人。
誰かの迷惑にならないのは若かったからで、今はもう家族は息切れを起こしています。
じっとできない人なので、すぐお出かけしたい!お外に行きたい!遊びたい!!
そんな人です。
今も、そんな人の傾向が消えることはありません。
結果、体調より出かけたいを優先するけど体がついてこないで体調を崩したりする。
ストレートに迷惑だったりもするけど、やりたいように、したいように生きて欲しいと強く思います。
「無理して明日しんどいより、ちょっと大事にして明日も楽しいがいいと思う」
と孫は口酸っぱく言ってます。もう酸っぱいというか苦いです。
お友達がたくさんいて、アクティブで自由で本能のまま生きる祖母が羨ましかったりする。
自分にないいいものばかりを持ってる太陽のような人です。
器用で、優しくて、自由で、働き者で、元気です。
見た目も体力も90代じゃねえな・・・って勢いです。
そんな祖母の一番羨ましいポイントは恋愛結婚でイケメンの祖父に一途に愛されてたことですけど、
自由に本能に正直に生きる祖母を見てると羨ましく感じます。
羨ましい!じっとしてて!年齢考えて!!の連続ですが、祖母のように自分の気持ちに正直に生きれる人が強くて格好良くて可愛らしくて裏ましいと思う日々です。
健やかに自分らしく笑顔で過ごして欲しい気持ちです。孫でした。